CASE8 沖縄県/沖縄市(簡易版)


ソーシャル・キャピタルを効果的に活用し
組織や事業を超えた支え合いを実現 

沖縄市のここがすごい! 

○市の担当者が地域の課題を実感として把握し次々に対応策を講じている

高齢福祉課の職員の在籍期間が長く、医療・福祉・介護の変遷を見ながら現在の課題を把握し、丁寧に対応している

地域のために幅広く活動する医師を核として、多様な職種が協働している

在宅医療に取り組む中核病院の医師が、多職種からの相談対応、困難事例対応など地域の問題解決に尽力している

○顔は見えなくても多職種がつながっている

困っている人のために行動する文化があり、連携関係をわざわざつくらなくても一緒に動ける関係がある


写真1◆看取りをテーマとした住民向け講演会のチラシ。関心が高く、定員290名の会場は満席。この集まりの良さも沖縄市の特徴だ


写真2◆沖縄市が地区医師会と共催する多職種連携研修会


写真3◆県立病院の緩和ケア認定看護師による介護従事者向け研修


写真4◆介護施設における看取りの演習

写真5◆沖縄市内の中核病院(建替えのため仮設中)



POINT高齢者を敬うウチナンチュ気質が助け合いの支え

沖縄市で働く行政職や医療機関、介護施設などの職員には、市外や県外から赴任した人も多くいます。その人たちが口を揃えて語るのが、ウチナンチュ(沖縄の人)は高齢者にやさしいということ。高齢者を尊敬し、皆で守ろうとする姿勢が息づいているといいます。困っている高齢者がいたら、職種や立場を超えて力を合わせて助けようとするのが自然。そんなウチナンチュ気質が、ソーシャル・キャピタルのベースであり、外部からは見えにくい個別の助け合いを支えています。


写真6◆当たり前のように協力し合っている、(左から)中部地区医師会コーディネーター、沖縄市職員2名、中核病院の内科医、県立病院医師


地域DATA(沖縄市)

面積:49.72k㎡
人口(2015年国勢調査):139,279人
高齢化率(2015年、65歳以上):18.00%
一般診療所数(2017年10月現在):71
病院数(2017年10月現在):9

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