CASE5 大阪府/東大阪市(簡易版)


1市3医師会がバランス良く協調
各種事業を活用しながら一緒に地域づくりを推進

東大阪市のここがすごい!


○1市3医師会が信頼関係を築きともに活動

市内の河内医師会、布施医師会、枚岡医師会はそれぞれの地域に根ざした活動をする一方、「東大阪市三医師会」として団結し市とともに活動している 

市長が医療・介護を理解し積極的に予算を組み事業を推進している

市長が医療・介護の重要性を理解し事業を進めている 

○職種間の垣根なく意見交換できる関係性ができている

会議などでは職種や職位に関係なくフランクに意見を言い合っている



写真1◆2018年2月に行われた「三医師会在宅医療・介護連携事業事前会議」の様子。三医師会の会長、副会長、担当理事、在宅医療推進コーディネータ、東大阪市健康部部長、地域包括ケア推進課課長、同総括主幹が一同に会した



POINT健康部、福祉部双方を巻き込む

三医師会として活動を始めた頃、東大阪市と各種調整を行う際に医師会側がよく悩んだのは、その取り組みが健康部と福祉部、どちらの担当かという判断でした。結局、会長3名で相談し、なるべく双方に声をかけることで協力関係をつくってきました。医師会と福祉部とのつながりは健康部ほど強くありませんでしたが、介護保険認定審査の対象人数を増やしてほしいと福祉部から医師会に依頼されたときに、医師会が会員の意見を調整して快く受け入れるなど柔軟な対応をすることで信頼関係を深めてきました。現在は、2015年度に福祉部に発足した地域包括ケア推進課が医師会との主な連携窓口となっています。



写真2◆情報交換やさまざまな話し合いのため頻繁に顔を合わせるという(左から)枚岡医師会会長、河内医師会会長、布施医師会会長


写真3◆河内医師会会員や河内地区の訪問看護師などが執筆、独自の連携ツールなども盛り込んだA4判60ページの『在宅医療マニュアル』(一般社団法人河内医師会/河内医師会在宅医療コーディネータ運営委員会、2015年8月発行)


写真4◆三医師会と市が一体となった取り組みも多い。2017年度の市民健康シンポジウムは河内医師会主催、布施医師会・枚岡医師会共催、東大阪市などの後援により開催した。写真は同シンポジウムのパンフレット



地域DATA(東大阪市)

面積:61.78k㎡
人口(2015年国勢調査):502,784人
高齢化率(2015年、65歳以上):27.70%
一般診療所数(2017年10月現在):394
病院数(2017年10月現在):23

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