CASE4 大阪府/和泉市(簡易版)


医師会と市が長年協力
和泉市独自の“連携条例”が推進力に


和泉市のここがすごい!


○医師会の英断により顔の見える関係づくりが始まった。連携構築からすでに10

「地域包括ケア体制の構築」という手探りのテーマに、真正面から取り組む決断をした医師会のリーダーシップにより、すべての医療と介護の関係機関を巻き込んだ、顔の見える関係づくりの取り組みが始まった

○協働が「連携推進条例」制定に発展、さらに取り組みが確固としたものに

「医療と介護の連携は、当事者である市民が主役であるべきである」という理念のもと、市民を含めた関係者の連携関係を維持し、施策を確実に進めるため独自の条例を制定。担当者が代わっても取り組みが継続できる環境が整備されている

医師が介護を理解し重視し連携を図っている

医師が介護を理解し重視している。医療と介護の市役所内の分担は、医師会によって有機的な連携に至っている




写真1◆和泉市医師会事務局のある和泉市保健センター。和泉市役所の最寄り駅でもあるJR阪和線和泉府中駅から約1km。和泉市立総合医療センターにも近い


写真2◆「和泉市市民を中心とした医療と介護の連携推進条例」について紹介するリーフレット。条例の全文は和泉市ウェブサイトで読むことができる


条例全文が掲載されたURL
http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/reiki/reiki_honbun/k221RG00000887.html 
図1 条例に盛り込まれた「課題別プロジェクト」

入退院支援
在宅ケア多職種連携
歯科口腔ケア
服薬管理
リハビリテーション

写真3◆和泉市医師会役員と和泉市いきがい健康部高齢者介護室高齢支援担当/医療・介護連携グループの合同会議。事業開始当初から定期的に行われている

写真4◆和泉市との会議に医師会からは、会長、在宅医療担当理事、事務長などが出席



POINT関係者の目標の共有が活動推進の原動力

医療と介護の連携推進活動には一定の歴史を持つ和泉市ですが、やはり突出しているのは「連携推進条例」の存在です。この条例を制定するにあたっては、「活動を安定して継続するために」という立場や所属を超えた関係者の目標の共有が原動力になりました。条例には市民の意見も募集し反映。また、現在も在任中である市長が医療・介護問題に熱心であったことも大きな意味を持ちました。





地域DATA(和泉市)

面積:84.98k㎡
人口(2015年国勢調査):186,109人
高齢化率(2015年、65歳以上):22.90%
一般診療所数(2017年10月現在):117
病院数(2017年10月現在):14

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